インターネットやモバイルネットワークを介した消費活動が広く普及した今日では、革新的なサービスの登場や突発的な出来事による生活環境の変化により、人々の嗜好や消費行動は多様化し、時に大きく変化します。このような消費を解明しようとする試み、即ち消費に関するデータを用いた研究活動が、社会において果たすべき役割は重要性を増しています。
弊社は"Automation, Better Than Human”を楽天技術研究所のコンセプトに掲げ、消費行動を解明し、AI技術の活用を進めていくことでよりよい社会の実現に貢献して参ります。数多くのプラットフォームビジネスを手掛ける弊社内に蓄積された、消費に関するデータは、社会的価値に転換されたうえで、広く還元されるべき貴重な財産であると考えます。
学術界においては、これまでにもデータを用いた研究活動が広く行われてきました。計算技術の発展やAIの普及に伴い、研究領域が広く・深く進化した一方で、研究現場では、現実社会を写す鏡となる、消費に関するデータに触れる機会が常に不足しているのが実状です。この問題を解消すべく弊社は、データの公開:Rakuten Data Releaseを広めることで、多くの研究者を「Empowerment(エンパワーメント)」し、その成果が広く社会に還元されることを望みます。